焼き畑

気がついたら焼け野原

今日のやつ その3

 焦燥。失望。苛立ち。諦観。さまざまな思いが一挙に去来し、激情に精神をやられてしまった。
 こういうメンタルの崩れ方をしたのは久しぶりなきがする。高校・大学の頃はよく抑えようのない衝動に苦しんでいたのを覚えているが、それ以降は安定した気でいた。
 こうなった原因は一向に改善しない業務の動向だったり先行きの不安だったり最近やってる東方原作プレイやらお絵描きやらの上達のしなさだったり色々あるが、一番は間違いなく最近追い始めた某ブログであろう。今書いているこの形式も、全てがそうというわけではないがそのブログにだいぶ影響を受けている。描き始めた前後のツイッターの私の発言を見れば、どのブログのことかなぞ自明のことなのでいまさら隠すことでもないが、詳細は省く。
 そのブログを読んでとにかく圧倒された。文学・音楽・IT、私の関心のある分野に対する造詣が自分には到底太刀打ちできぬほど深く、何度も自分の浅学非才さを痛感させられる。しかも悪いことには、それを書き始めた当時、24歳の院生だったというからたまらない。もしこのブログがもっとずっと年上の方の書かれた文章だったら「ああ、いつか私もああなりたい」で終わっていたかもしれない。だが、実際は自分よりももっと年下の時分から、自分というものをしっかり見据え、自分に必要な知識を取捨選択し、研鑽を積み、有事には自在に引き出してみせる博覧強記ぶりを身につけている。  それに比べ自分は、当時何をしていただろう。今、私は何をしている?
 自分は一体なんなのか。いったいこうしていてどこにたどり着けるというのか。ぐるぐると頭の中を答えのない問いがうずまき、そのたびに虚脱感に駆られる。気づかないように蓋をしていた劣等感がぶわっと吹き出してくる感じ。
 自分は何になりたいのか。何をすべきで、何をすべきでないのか。
 決して若くはなくなってきた私は、その決断の岐路に立たされていることを自覚する必要がある。