焼き畑

気がついたら焼け野原

今日のやつ その49

 車を運転中、信号が赤になれば、停止線で車を止める。至極当然のことだ。
 だが、完全に停止した後、前方がまだ赤なのにもかかわらず、少しずつ少しずつ、ずるずると停止線をはみ出して動き続ける車を目にしたことがある。一度や二度ではない。赤信号で停止した車の後ろについた後、その前方の車の背中がじわじわと遠ざかっていく。

 不思議なのは、決して「そろそろ青かな」と思わせる要素がなくてもこの現象に遭遇することだ。
 人はついやってしまいがちだが、交差する左右の信号の方を見て、「左右の信号が赤になったら前方の信号はもうすぐ青だな」と予測する。だが、実際はそうではなく、歩車分離式で次に歩行者用信号だけが一斉に青になったり、また変則的に矢印が点灯したりして、予想を外され肩透かしを食らったりする。そういうとき、つい見切り発車気味にせり出してしまうことはまれにある。あってはだめだが。  だが、そういうことでもないのだ。  明らかにまだ左右の信号は煌々と青緑を灯しているし車の往来もある。なのに、停止線を越えてちょっとずつ進んでいくのだ。

 また、めちゃくちゃ急いでいるのかと思ったら、青信号に変わった瞬間にロケットスタートで飛び出していくのでもなく、あくまで平均的、それどころかのろのろ運転をし始める車もある。

 謎だ。
 十数年ドライバーをやっているが、この現象ほど理解しがたいものはない。交通七不思議のひとつと呼んでいる。  ブレーキの踏みが甘いのだろうか? 一回完全に止まっているのに? よっぽどぼうっとしているのでもない限り、ちょっと進んでいってしまっているのは気づきそうなものなのだが。

 それと、このブログの記事が100件を超えました。
 継続力に欠けると内外から言われ続ける私が、途切れ途切れではあれども、ここまで続けられているのは奇跡としか言いようがない。せっかくだ、このままどこまで続けられるか試してみよう。その先に何があるかは知らないが。